高齢になっても障害があっても自宅で暮らせる岡山に、みんなで。

【ドクターからのアドバイス】自宅で看取ることの尊さを知ってください。

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岡山市北区で開業されている佐藤医院の佐藤院長は、在宅医療にも力を注がれています。「自宅で看取る」をテーマに日々エネルギッシュに動かれている佐藤院長からアドバイスをいただきました。

 

介護が必要になった方のご家族へのメッセージとして聞いてください。

2014年の統計では、病院で亡くなる方が約75%。もう、ほとんどですね。でも「自宅」という選択肢があるということを忘れないでほしいんです。

本人にとってみれば、絶対に自宅の方がいいと思うんです。誤解を恐れずに言えば、病院は生活する場所ではない。自分の時間は持てないんですね。自分らしく人生をまっとうすることができるのは、やはり自宅なんです。
もちろん「自宅」を選択するには、家族の覚悟も必要です。訪問医療の医師を含め、訪問看護師、ケアマネジャ、種々の介護保険サービスも必要です。

でも、それらの必要条件を差し引いても「自宅で看取る」ことの尊さは何ごとにも代え難い。本人が自分の人生をまっとうするという観点でもそうですが、家族にとっても(本当の意味で)自分で見送るということはすごく尊い。自分で見送る、自然な死と直面する。本来、「看取る」ということは家族にとって重要な儀式だったはずなんです。遺された人間も死生観が変わり、その後の生き方も違ってくるんですね。

自宅で看取る。そのために、まずは本人が、その家族が「自宅」という選択肢があるということを知る。そして、「自宅」を選択するために、さまざまな協力を得る。そして、失われた「看取る」という文化を、ぜひ取り戻してもらいたい。私はそんなふうに考えています。

 

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<記事は山陽新聞社提供>

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